おみくじとシュレディンガーの猫の話
2020.12.25
本日のBGM Supercar - Lucky
東京に行ったと思ったら帰ってきた父からお土産をもらいまして、靖国神社のおみくじですけど、一緒に行ってた守窯の守さんが靖国神社に桜のモニュメントを納品してるので(納品って言っていいのかしら)それを見に行ってたみたいですけど、
そういえば今年は正月の初詣はおろか、神社に足を踏み入れてもいないので、これが今年最初の御御籤(おみくじは二重尊敬語です)、そして今年も後3ヶ月を切ったので最後のおみくじになるでしょう。ていうかもう10月かいな。はえーぜおい。
今年一度も神社に行ってないものの信心がないわけではございませんで、私の場合明確な対象を持たなくてもイケるタイプの人間なので場所など関係ないのです。ということにしておいて、
おみくじは結構好きで、書かれていることを読むことで 自分の現状とか、これからどうしたいとか、これまでどうだったか などを振り返ったり考えたりする呼び水となるので、それをたったこれだけの紙と文字でできるのは やはりこれも信仰のなせる業じゃないのかしら。
さて冒頭には「現状維持で力を温存」と書かれておって、いいですね〜現状維持、私の好きな概念ですね。私にとっての現状というのは その人間が感知してる世界観ですから、環境が良くなっても悪くなってもいずれはその人の平常になるわけで、
例えジェットコースターのようなアゲサゲがあっても、その運動に慣れるというか、人間は慣れて 飽きてゆく生き物ですから もう余計なことせんと現状維持でいいんでないかい、という無精なライフスタイルを進言する私です。自分自身の知覚を面白くした方がいいというか。
「十分な準備を整えてから動き出しても遅くない」というのも大変私に合った内容ですね。無理せず行こうが私の基本方針なのでね。急いで何かやるとか、そういうのをなるべくしなくていいように陶芸家になったみたいなところがございますので、これも非常に心地よい言葉です。
下の個別の、○願望とか○金運とかに関しては全部そりゃそうだろうな内容ですが、私は信心モードに入ってますのでこれら全てを自分のことのように思え、次のおみくじまでの指針とするのです。
でもそれらは普段から思ってることと一致してるものが多くて、何も反発するところがなく、それは私の精神性がおみくじに書かれるくらいの真っ当さを持っているということなのか、
それとも量子力学では観測するまで事象は決定されないので、このように機械印刷されるおみくじたちは、むしろ人間に観測されずに消費者の手まで届くわけだから
シュレディンガーの猫のように おみくじの内容も開けるまで内容は定まってなくて、私が開けたことでこの内容へと収束したのか、なんて考えると楽しいけど、この桜のストラップ入れるときに内職の人が最初に見てるか。どちらにしてもおみくじは楽しいものですね。
高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目
その他の日記はこちらにあります↓