あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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棚足の掃除とお手入れの話2

2020.12.25

本日のBGM The Statler Brothers - Flowers On The Wall

 

さて棚足の削り作業ですけど、この棚足を並べた感じ↓もなかなかいいですよね。モザイク画とかタイル張りの壁とか好きなので、こんな感じで一つ一つのパーツを別々で焼き上げて、もう一回くっつけてから一つのお皿として焼き上げるっていうスタイルもありですよね。それぞれで違った焼き方をしたものを組み合わせることができますし。暇になったら作りたいです。暇になったら。

 

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そういえば昔モザイク画で でっかい絵を描こうとしてて、ていうのも陶器ってのはいろんな絵画手法と比べても かなり長い時間保存のできるものでして(例えば油絵とかは2〜30年で描いたときの鮮やかな色彩は失われて、その後はメンテナンスを続けて行かなきゃいけなかったりします)、

 

古代ギリシアの絵や文化なども 発掘された陶器に描かれた絵から知ることができたわけですし、徳島県にある名画のレプリカ美術館とかも あれは陶器で作られてまして、絵具の凹凸まで立体的に再現してるんですけど、

 

あれにしたって確かトンネル窯で焼いてるから どうしても横幅の広い絵は2枚とか3枚に割って再現するしかなくて、やっぱり絵が2枚に分かれてるのって気になるわけで、

 

そんならもうめっちゃ細かく割ったら全然気にならなくなるんと違うの? ってことで作ろうとしてたモザイク画がこちらです↓

 

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これは確か1枚が5cm角くらいで、縦に17枚あるから85cm×85cmの絵になるはずだったんですな。いや、ていうか本当は2.5m×2.5mくらいで壁にでっかく貼れる絵として考えてて、

 

その手始めに この一部↑を手掛けたら めちゃくちゃめんどくさくて、他にやることもあったので時間ができたら続きをやろうと思ったまま、もうやることはないような気がしてる今なのです。

 

ちなみにタイル一つ一つもモザイクにしてまして、5cm角の中を8×8で割ってるっぽいから、てことは85cmの絵だとしたら136×136のドット画像して完成するわけですね。

 

モザイク画のいいところは整合性がめちゃくちゃ取れるから遠目から見た時にすごくきれいに見えるのです。近くで見たら雑なのに、遠くから見えたら綺麗っていうのは好きなんですよね。まあほとんどの綺麗なものの本質はそんなものかもしれませんが。

 

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まだ残りのタイルたちは工房の一角で眠っているので、いつかすごく暇になったら作業を再開したいです。でもこのドットを描くのがめんどくせえの何の。焼いたときの発色をよくするために絵具も白を混ぜて3重塗りとかしてたから それが億劫でなかなか再開しないわけですけど、

 

今考えたら うちの鉄分を含む粘土を使わず、真っ白な土を買って作れば絵具も一回塗りでもっと発色よくなったのになあ、ってことでもしかしたらこの続きからじゃなくて基盤から作り直すかもしれません。

 

でもまたイチからやってたら また時間が足りなくなって 途中で放置しそうな気がむんむんにしております。そして棚足の話全然関係ねえでやんの。次に続きます。

 

高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

 

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