あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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ハードボイルドなカマキリの生涯と虫の巨大化の話

2020.12.25

本日のBGM Johnny K - I Got Bills To Pay

 

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工房のすぐ前のメダカの水槽の上になかなか立派なカマキリがおりまして、せっかくの機会なのでじっくり見ていたんですけど、やっぱりこやつも全然話通じなさそうな感じで、カマキリ型の異星人とは和解できないなと思いました。だって手が鎌なんだもの。

 

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その鎌の先をよく見ると ぴろん となんか出てて、触覚みたいなやつかと思ったらこれは前足のつま先みたいなもんで、これを前方にひっかけて移動してたりしてて、こんな細いやつでも体を支えられるのね、ていうかよく見たら体めっちゃ華奢ですやんと思いまして、

 

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太いのはケツの部分だけで、手足ほっそほそで胴体もほっそほそ、鎌だけ立派で顔は逆三角形の小顔ちゃん、とするならば仮に人間大のカマキリがおったところで、こいつら虫たちは外骨格で形成されてて内部にしか筋肉を持つことができないので、

 

デカくなった場合、重くなった体を動かすだけの筋力を持つことができないし、外骨格も強度を保てないのでデカくなった昆虫など恐るるに足りねえぜぜ!(仮に体長が2倍になると表面積は4倍、体積は8倍になるので、筋力は筋肉の太さ=断面積に由来するから、体長が2倍になったら筋力は4倍になるけど体重が8倍になります。外骨格の強度も断面積に由来します。)

 

てことはカマキリが大きくなった場合、もっとガチムチな体型になるってことよね。手足はぶっとく頑丈になって、顎も立派になって、ケツは比較的小さくなって。でも人間みたいに血管が張り巡らされてるわけじゃないから、大きくなると酸素が身体中に行き渡らないのでやっぱり大きくなれないのか。

 

古生代の昆虫が大きいのは かつての大気中の酸素濃度が現在よりも濃かったためだそうですが、となると風の谷のナウシカであれだけ巨大な昆虫たちが動き回れるとしたら酸素濃度が50パーセントくらいあるのかしら。

 

酸素濃度が50%もあったら風で木が揺れた時の摩擦なんかでも着火するから、あの昆虫たちがいた森もすぐに火事になってしまいそうですが、でもあの虫たちも人工物ということだそうですから(漫画版だと)それ相応のエネルギー供給システムを組んでいるんでしょうね。

 

ところでカマキリのケツだけがでけえってのは多分卵巣が発達してるからだと思うんですけど、そうなるとメスの体をベースに生き物は設計されているというわけで、つがいになる必要のない 卵を生むタイプの生き物はメスの方が体が大きかったりしますが、

 

カマキリもメスの方が大きく、交尾の時にはオスを食べてしまうそうで、これオスも納得の上で食われてんのかと思ったらそういうわけでもないそうで、食べられたり食べられなかったりするそうな。

 

オスを食べた時の方が栄養が手に入るので生む卵の数が多いんですけど、オスはオスで生涯に何度も交尾できる作りなので、てことは体の大きなメスからの捕食を免れることのできる技巧派のオスだけが生き残って多くの遺伝子を残すチャンスを得るという優生学的な戦略なのでしょうか。カマキリのオスは大変にハードな生涯ですね。でも和解はできない。だって手が鎌なんだもの。

 

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

 

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