あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

最新情報

陶芸体験のや周辺のニュースをお伝えします。

4/30~5/6の日記

2020.05.08

庚申窯のコウヅルユウタです。

庚申窯のオンラインショップ

「くろつる屋」のブログを

1週間分まとめたものです。

 

コピーアンドペーストしていたら

いい感じに短くなって行ってるのがなんとなくわかりますね。

いいですよお〜これは。

長けりゃいいってもんじゃないですからね。

だからと言って質にこだわるのも無粋なものですから、

暖かく初孫でも見るかのような気持ちで見てくださればと思います。

くろつる屋の方もよければ覗いてやってください。

 

 

 

4月30日 快晴

本日のBGM Gonjasufi
 
連日の快晴です。雲ひとつないってやつで
私は早くも日焼けし始めております。
粘土作りとか くすりかけとかで
結構屋外にいることが多いのね。
もちろんサンオイルもオリーブオイルで
代用するというライフハックは健在です。
猫には舐めさせないぜ。
 
 
庭にあるビワの木に実ができ始めていて
これが熟すのは夏の初めごろになるんだろうから
今のうちに間引いておくとビワは本当に美味しくなります。
 
なのでグルメ男爵なら労を厭わずにやるべきなのでしょうが
まあそこまでするもんじゃねえやと
自然にできるままに放置する構えです。
他の誰かがやるかもしれないし。
 
そうしたら熟したものを取っちゃえば良いわけだからね、
労せずして益を得るというこの戦略、
これは一番利得が高い行動になりますが、
全員がこの戦略をとると誰も間引かずに
さして美味しくない小粒のビワが大量にできて
全体の利潤が一番悪くなるという、
ゲーム理論の例題になりそうな
美味しいビワをめぐる戦略的状況でした。
一応私は経済学部でしたからね。
ほぼ忘れてるけどね!
 
それとは別に庚申窯だけでも他に何本かビワの木があって、
この写真の木は実が沢山つくのだけど
他の木はパラパラとしかつかず、
その分 より凝縮された果汁がたっぷりつまった
大型ビワになるのでめちゃうまなのです。
だから無理してこれを間引かずともって
感じなんですの。
 
しかしビワの木は葉っぱが肉厚で
南国感を醸し出してくれますな。
それとビワの木って木刀になるらしくて
しかも結構高級品だとか。
うーむそれなら前に切りたおした木とか
取っといたら良かったな。
まあ別に木刀なんていらないと言われれば
その通りだけど、なんかくすぐられるものがありますよね。
 
 
そのビワの木のすぐ前が
いつも粘土を作っているところで、
粘土の水簸(すいひ:網でこすこと)作業は
タル1からタル2に粘土を濾して移す作業なのですが
これを繰り返していると タル1には粘土よりも
粒の大きい砂や小石が底に溜まっていきます。
 
 
これをあんまり溜めてしまうと
タルは全く動かなくなるので
底の方に全体の2割ほど溜まったら
砂を出してしまいます。
 
ただ2割でもかなり重く、持ち上げたりすると
確実に腰の寿命を削るので、
フタを閉めてからゴロンゴロン転がしていきます。
 
段差があるのでこの時に重すぎると大変です。
そうならないよう こまめな掃除を心がけて。
こまめな掃除というのは庚申窯メンバーに欠落している
いくつかの概念の一つですが。
 
 
最後は気合を入れて持ち上げて
この砂山にぶっ込みます。
 
 
どうせまた砂は溜まるので綺麗に全部出す必要はなく、
あらかた出したらタルを元の場所に戻します。
この容器自体は軽いので帰りは楽々です。
農業用のやつなのかしら。
 
 
この砂も捨てているわけではなく、
実は使い道があるのですが、
その作業はまたの機会に。
 
 
戻したタルに また新たに原土を3分目くらいまで
入れて、水を8分目くらいまで注ぎます。
これを1日置いておくと土が水に溶け出して
撹拌器でグイングイン混ぜれば
粒の小さな粘土は水中に浮き上がり
砂や小石は下に沈みます。
 
そうやってまた砂たちは溜まっていくので、
あまり溜まりすぎないうちに
吐き出してしまうことが肝心ですね。
 
なんかそう書いてみると日常生活とストレスの関係みたいですね。
砂を溜めすぎたタルは動かせなくなるので
スコップですくってバケツに移して
何度も運ぶという、大変 非効率的で
めんどくさい状況になります。
回避するためにもこまめなデトックスが
大事なんでしょうなあ。
溜めすぎ注意。
 
 
 
〜〜〜〜〜
 
 
 

5月1日 快晴

本日のBGM The Who
 
本日も快晴です。良い天気が続きますね福智町。
ただ遠くは白くかすんで見えます。
はるがすみってやつでしょうか。
 
 
まあ鮮明に見えることがいいことばかりでは
ないですからね、部屋のホコリとか顔のシワとかね、
かすみがかってるとぼんやり夢幻な雰囲気で
いいのではないでしょうか。
 
このかすみの正体は黄砂とかPM2.5と言われるやつだと
思いますが、PM2.5だなんて色気のない言い方より
はるがすみの方が情緒があっていい気がしますね。
 
 
ポポーの木に花が咲いておりまして、
この時期に咲くとは知らなかったのですが、
こんな花だとも知らなくて、
なんだかシックな佇まい。
どの花も下向きに咲いてるってのも
シックポイント加点ですね。
 
そしてウィキペディア情報によると
肉の腐った臭いを放ってコバエなどを
呼び込むのだそうです。
 
それは是非とも嗅がなくてはと思い
匂ってみたところ、
もう旬を過ぎたのか
私の嗅上皮が正常に機能してないのか
特にこれといった匂いはしませんでした。
 
ただやたらハエはいたのでやはり私の
嗅覚の問題なのかしらん。
 
 
昨日灯油窯で焼いた器の取り出しを。
還元焼成ですね。
カンゲン焼成は酸素をあまり入れてあげない
首絞めプレイみたいな焼き方です。
 
取り出す時にまだ熱かったので
そんな時は手袋をして作業します。
根性じゃい! 
って素手でやると次の日ぐらいから
指先が敏感になって、
こんなに指先って何かに触れるんだね、あふふ、
と普段気づかない体の役割を
認識することになります。
1週間くらい。
 
今回は上↑のボウルと同時に
また違う形の丼も一緒に焼きました。
 
 
 
これはくろつる屋とはまた別の場所に
いくものですが、量産する予定なので
なるべく作りやすい形と釉薬の掛け方で
こんな感じになりました。
 
特に釉薬のかけ方については上のボウルの
4分の1くらいの時間で済みますからね。
というかボウルの釉薬の掛け方がめんどくさくて
時間かかりすぎるのです。
そのくせ見た感じ普通だし。
 
なのでボウルの方も改善中で、くすりかけが
しやすく、ちょっと見た目にもハッタリがきいた
形に作り直しています。
ああいう形の器への釉薬のかけ方の
めんどくささについてはまたの機会に。
 
この丼ですが、釉薬を途中までしか
かけていないのでそこから先が下に
向かって垂れています。
 
 
焼いてる間、釉薬は粘り気のある液体になるので
それが途中で溜まるとこのような状態になります。
 
粘り気と言ってもその釉薬の成分によって
かなり違ってきて、この釉薬は結構粘る方なので
このように途中で溜まっていますが、
サラサラしたやつだとそのまま器を伝って
下の棚板まで流れていきます。
鉄釉なんかがそのタイプですね。
そのうち失敗すると思うのでその際にでも。
 
んでそんなタイプの釉薬の時にたまにできる
釉薬だけで焼けた玉が今回できてました。
 
 
これは名前がなんかあった気がしますけど
もう今めちゃくちゃ眠いので全然思い出せませんな。
これは不透明な釉薬だけど、もし透明系のやつで
これができたらなかなか綺麗なもんですよ。
 
まあ釉薬っていうのは要するにガラスですので
これもガラス玉のようなものですね。
アクセサリーの材料とかにいいんではないかしら。
私はアクセサリーに対する造詣が
暗礁に乗り上げているので
どう活かせばいいか全然わからないけど。
 
 
こんな感じでポトンと落ちたやつがこの玉の
正体です。
今回のやつは綺麗にできてる方ですよ。
この丼を量産していけば
この玉も沢山できるかもしれませんね。
そうなったら使い道考えよ。
 
 
 
 
〜〜〜〜〜
 
 
 
 

5月2日 晴れ

本日のBGM Quarteto Em Cy
 
 
 
庚申窯には いくつかハーブの鉢があって、
長く外に置きっぱなしのやつは
鉢から根が出て地面と連結して
鉢の枠を超えて大きくなっており、
このチェリーセージがまさにそんな感じで
水やりもせず放っておいたのに
こんなに逞しく育ってまあ、
どうもここの気候と相性が良かったみたいですね。
 
チェリーセージはなんかすごい
やる気がみなぎってる印象があって、
フレッシュハーブティーってことで
お湯に葉っぱを2~3枚入れただけでも
味が濃すぎて飲めないようなそんな感じのやつです。
なんかクラスで やたらやる気のある
爽やかだけど くどい学級委員長みたいな。
葉っぱもなんかベトベトしてその辺もくどい。
でも香りはいいですよ。
 
と書いてみて、もしかしてチェリーセージって
飲むようではないんじゃないかしら
と思って調べてみたら
どうも観賞用だったみたいですね。
たっは〜ん、どおりでね。
ちなみに他のセージの薬効はハゲの防止や
肥満の解消、感染症の予防と現代病にとても嬉しい
効能があるみたいです。
セージ育てるのにいいかもしれませんよ。
 
 
そのほかに相性が良かったのはラベンダーで
ラベンダーも地植えしたら勢いがすごいです。
花の期間も長いから見た目もいいですね。
 
レモンバームなんかも毎年わさわさに繁殖します。
レモンバームは長寿のハーブだそうで
祖母も気に入っててシーズン中は一度乾燥させたやつを
ハーブティーにして飲んでいます。
さっぱりしてるので私も好きですね。
まあレモンなんとかは大体好きです。
 
逆に相性が良くなかったのは
オレガノやタイムやカモミールなど。
どれも使えるやつなのに残念。
レモンタイムとか見た目も好きなのですが
すぐに枯れてしまいますね。
 
そこそこなのは
ローズマリーやミント類やステビアなど。
これらは鉢植えしてたらまあまあ成長はするのですが
あんまり勢いが強い感じではありません。
地面に降りても他の草に負けてしまいますね。
あとあんまり切っちゃうとそのまま枯れちゃったり。
 
ステビアは実用性が高いから好きで、
ロースマリーも香りや見た目が好きです。
ローズマリーというと思い出して的な
花言葉だったような気がしますが
狂ったオフィーリアが渡す花でしたね。
ジョンエバレットミレイのオフィーリアも好きです。
 
あとはもう無くなったけどバジルもよくできてました。
そのバジルの使わねーのなんの!
バジルはいっぱいできたところで まー使い道がない!
特に庚申窯の食事ではバジルを使うようなメニューが出ないので。
あれはピザを常食する人かイタリア料理屋さんしか
植えてはいけないと思います。
でも香りはいいですよ。
 
まあ何が言いたいのかというと庚申窯は
そんな感じの気候帯ですってことなんです。
この組み合わせでどんな感じになるのか分かりませんが
雰囲気で想像していただけましたら。
 
そうですね、山の麓にあると言っても
標高がちょうど100メートルくらいで、
少し気温が低いかな?って感じだけど
ヘモグロビンの量は増加しないくらいです。
風はなかなかよく吹きますね。
 
このハーブの類がいろいろあるのは
まだ祖父が生きていた頃に
一緒にホームセンターに行って
「とにかくなんでも植えてみて
勝手に育つやつだけ残して
枯れたらそれまで」作戦で
いろんな種類のハーブを買って植えた時の
生き残りたちですね。
 
釉薬のテストピースの
とにかく色々焼いてみていいやつだけ覚える
というのとどうも同じ要領みたいで、
理論を覚える前に実践あるのみ
というのが私の物事を学ぶ際の
基本路線なのかもしれません。
とりあえず説明書は読まないですもんね。
その結果チェリーセージのような勘違いを
ずっと引きずることになります。
偏見を愛そう。
 
今回せっかくハーブについてなのに写真が少ないのは
今日は粘土の菊煉りの写真とかを撮ってて、
本当はそれについて書こうと思ったけど
昨日に引き続きめちゃくちゃ眠いので
菊煉りの方はあきらめて
思いつくままアトランダムにハーブについて綴ったからでした。
モミモミ作業はまたの機会に。
今日はここまでさあ寝ましょ。
ローズマリーは睡眠にもいいらしいよ〜 zzz
 
 
 
 
〜〜〜〜〜
 
 
 

5月3日 雨

本日のBGM Duck Sauce
 
今日はついに雨が降りました。
庚申窯の前には大きな木があるのですが
そこそこの雨ならしのげるくらいのやつで
椎の木になるのかしら。
何種類か大きな木が生えてます。
 
 
下にあるのがベンチだから写真で見るとかなりでかいですな。
これ昔は道路の反対側にも大きな木があって、
木のトンネルみたいになってて
ジブリっぽくってすごいかっこ良かったのですが
道路の拡張工事でただの道路になってしまいました。
私からの評価では あがのの拡張工事は
ただただ風情をなくしたものでしたねー。
庚申窯の藤棚も池も無くなったし。
 
その道路は結局山に向かって行き止まりになるだけだから
拡張なんてほとんど意味がなかったんだけれど、
それはほとんどの道路工事がそうかもしれませんね。
まあでも道の整備は古代ローマ帝国が発見して以来
国の繁栄の基板ですから大変重要なものです。
なんてフォローを入れときつつ、
 
海外に単身赴任している大学の時の友人がいて
暇ができたら遊びに行く予定だったのですが
コロナウイルスのおかげでその国は入国不可能ということに
なってしまったのでオンライン飲み会の提案をいただいて
オンライン飲み会、ニュースで話題になってたけど どんなもんかいな
と興味があったのでやってみることに。
 
ところで私は暖かい時期になると大変目覚めが良くなるタイプで
冬以外は朝起きて昼寝て、夕方起きて深夜に寝るという
ひとり一日二交代制を採用しているのですが
その私にとって午後というのは夜みたいなもので
オンライン会合はお昼に。
 
で 今本当の夜中に起きてその残骸がこんな感じです。
 
 
どうせシケた部屋から出られないんだろうと思い
画面上で屋外の空気と私の優越感を見せつけるために
本当は外でやりたかったけど雨なので工房でオンライン。
庚申窯は結構Wi-Fi通ってます。
 
 
昨日も一昨日も寝てる時間が短かったから
途中で寝落ちしましたが、オンライン飲み会のいいところは
眠たくなったらすぐに寝れるというところですね。
 
私はアルコホールを記憶がなくなるまで飲んでても
普段とほとんど変化がないタイプなので、
まあそれは普段から酔っ払ってるようなものなのかもしれませんが、
眠くなると死にかけの猫みたいに静かにその場から退場するのが常で
通常のお酒の席では後半 退場のタイミングを図るのに努めているのですが、
オンライン飲み会だとお手洗いに立ったと思わせてそのまま
戻らないパワープレイなドロンが可能で
これは私のような自分勝手な人間には嬉しいですね。
 
まあ目覚めたらまだ騒いでるなんて現場はとても楽しいですけどね。
 
前紹介した白ポロンはよく見るとヒビが入ってたので自分で使っています。
しかしこれ ふんだんに こぼしてますな。
もしかしたら食べ残しを狙ってきた猫の仕業かもしれませんが。
 
 
オンライン飲み会をやってみて思ったのは
通常に会ってお酒を飲むのとそれほど差がない
ということですね。
 
私は視覚から大量に情報を得るタイプですから
普通に会ってたら相手を見るという行為に飽きてしまうのですが、
これは大変サイコパス的な告白かもしれませんが、
それほど画面を見なくて話だけしてても済むし、
自分の振る舞いも気を使わずに済むので
気を使いーな人には良いかもしれません。
私は気を使いーな人です。誤解なきよう。
 
このように醤油を入れたまま放置すると
陶器の器は汚れますのでご注意を。
私は作者という傲慢さから平気でやっちゃいますが。
 
 
 
まあ気を使いーな人はお酒を飲むと変わりそうなもんですが
オンライン飲み会のいいとこ その2は
人を簡単に呼べるということですね。
共通の友人がいて、途中でその人に連絡して
返事はオッケー、今いくよ、くるよ、もう来た!
ってなもんで大変シームレスに要員の増殖が可能です。
 
増員で思い出しましたがブラウザの話で、
私はサハリを普段使っているのですが
フェースブックのビデオ通話をサハリではすることができず、
ファイヤーホックスかグルグルクロームをお使いくださいと出るので
パソコンに入っていたファイヤーホックスで通話することに。
 
で途中で増員したら、ファイヤーホックスではグループチャットはできません、
グルグルクロームをお使いくださいと出やがるので
ダウンロードをしてパスワードなんて覚えてねえよとログインして
再開という手順を踏みましたので
グループチャットはグルグルクロームが良いです。
もしかして常識なのかしら。
 
あとビデオ飲み会のいいところとしては相手の言うことを
最後まで聞くというのがありますね。
 
これは電話の習慣の名残でしょうからそのうちなくなるかもしれませんが、
私は相手に最後まで言ってもらって、
こちらも最後まで聞いてもらうと言うのが好みなので
話を途中で遮るとか話のスピードを加速させて
置いてけぼりにするとかが発生しにくいのでいいんじゃないでしょうか。
まあ私はやりがちですが。
 
なのでビデオ通話は常に一つの話題で進行していきますから
オンラインで大量増殖できると言っても
せいぜい5人くらいまでではないでしょうか。
それ以上になると司会役の人が必要になると思います。
もしかしたら今舞台に上がれない芸人さんは
そういう仕事があるかもしれませんね。
ビデオ飲み会についてでした。
 
最後にただいま大変頭が痛いのですが、
私は二日酔いの時にはとにかく塩水を飲みまくる
と言う手法を採用しています。
もちろんライフハックだと思っていますよ。
こちらは愛用している塩入り小瓶。
 
 

 

〜〜〜〜〜

 

 

5月4日 くもり

本日のBGM Ry Cooder
 
3日前くらいに焼いた電気窯の焼き物が冷えたので
取り出しました。緑青がいい感じですね。
 
 
あと水色もいい感じで、色のある釉薬は
その都度いい色だったり微妙だったりと
繊細なところがあるので毎回出してみて
安心したりがっかりしたりします。
今年からはなるべく色を限定して
安定した生産を目指したいと思っております。
 
 
今回は母の作ったアマビエという妖怪を象った
お香立てもできています。
少し色味が薄いのですが、
あんまり濃くしちゃうと模様が潰れるので
加減が難しいんですよねこれ系のやつ。
 
 
アマビエというのを私は知らなかったのですが
ウィキペディアを見てみると ぬ〜べ〜版という項目があって
私は漫画を全巻持っている程のぬ〜びすとですから
記憶にないけど出てたんだ、と思ったら近年に復活した
地獄先生ぬ〜べ〜NEOの方に登場してたみたいで
そちらはまだ読んでないから、今回のブームで初めて知りました。
 
 
ブームであっても多くの人に概念として共有されるということは
それはもう妖怪として存在することになるんだと思います。
ぬ〜びすとの私としては いろんな妖怪が存在してもらえると嬉しいですね。
 
ちなみに私がぬ〜べ〜の中で一番怖かった妖怪は
「はたもんば」という打ち首の刀が妖怪になったやつで、
あれはどう考えても移動できるわけがない乗り物に乗っているのですが
なんかあのデザインが恐怖でしたね。
処刑する側なのになぜか小腸を垂れ流してるし。
 
悪いことをしたら首を切りに来るらしいですから
子供が悪さをしないよう恐怖の象徴として
信じ込ませておくと躾に便利なんじゃないかしら。
 
 
ところで今日は二日酔いな日で、そんな時に
ろくろのような回転物を見つめるというのは
さらなる苦痛を呼び起こしますし、
作る精度も実際に下がるので
そんな時は単純作業である粘土作りに取りかかります。
これは粘土作りの最後の段階ですね。
 
 
四角く積み上げているのが私が作っていた粘土で、
ビニールのが業者から買っている粘土です。
 
作った粘土だけだと収縮率が高すぎて、
乾燥する時に割れてしまう確率が高くなるので、
それを打ち消すタイプの粘土を
半分より少なめくらいに混ぜます。
 
上の写真は粘土を針金でスライスして
交互に積み上げてるところですね。
 
 
その2つの粘土をこの土練機(どれんき)にかけて
まんべんなく混ぜてしまいます。
 
 
こんな感じでうにゅにゅにゅと先端から粘土が出てくるので
それをケースに入る長さで切ります。
 
この土練機が粘土を押し出すスピードは
非常にゆったりしてるというか
時間がかかるので、退屈な作業です。
だから今日みたいなボーッとしてる日に
やってしまいたい作業ですね。
 
この土練機の作業は単一の粘土の場合でも必要で、
この作業による効果は
粘土が混ざり合って水分が均一になるのと、
土が圧縮されるので作った時にボソボソになりにくい
コシのある扱いやすい粘土になるというものです。
 
 
できたものはケースの中にビニールを敷いて
その上に布を置いて粘土を敷き詰めていきます。
 
ビニールの上に粘土を直接おくと
一番下は水が溜まって粘土がベチャベチャに
なりやすいので、布はその水を吸い取る役目があり、
一方で吸収した水のおかげでケース内の
湿度を一定に保つ役割もあります。
 
オーガニックだとすぐボロボロになるから
ある程度化学繊維の入ったものの方がいいですね。
 
この粘土の入れ物はもっと大きなやつもあるのですが
今年から私と父はそれぞれで粘土を作ることになったので
大きい入れ物は父が使っていて、
余剰ストック用のケースを私が使っています。
 
粘土作りの場所の隣が猫のねぐらになっているので
余剰の食料を求めて寄ってきます。
この猫も最初は痩せてたけど
飽満ライフが続いたおかげでむくむくに太っております。
そして異常に毛艶が良いです。
 
動物は毛で覆われてるから そこそこ太ってる方が
丸っこくていいですね。
太っているというのは大変に健康的なものだということを
教えてくれる夜中の猫でした。
 

 

〜〜〜〜〜

 

5月5日 晴れのちくもり
本日のBGM Blossom Dearie
 
 
粘土は湿ってて暗いところに置いているので
そういうところが好きな虫が色々と寄ってきます。
ビニールをめくったら蛾がいたので逃す前に写真撮影。
 
 
蛾というのもすごい名前で「が」ですからね。
「蚊」に匹敵するショートネームです。
それくらい短い言葉って「木」とか「目」とか
かなり身近で最初期にできてそうな言葉だから
蛾も古い時代から言語化の対象になるほど
身近な虫だったのでしょうか。
 
 
でも今思い出してみたら一文字の言葉でも
そんなに身近じゃないのも結構見つかって
例えば「鵜」とかは鵜飼いの一族以外それほど
みんなに関係のあるものじゃないし、
「麩」なんかも もっと先に名前がつけられそうな
食べ物はいっぱいあって、
1文字の名前だからと言って必ずしも2文字や3文字より
身近であったわけではないのかしら。
「れ」とか「ぬ」とか
特に名詞がなさそうな文字もありますね。
 
 
あと濁音の一文字は「蛾」以外に「痔」と「是」
くらいしか思いつかないからやはり蛾という名前は
少し特殊な気がします。
 
 
ガ はチョウ目になるそうですが
チョウ目のうちチョウと呼ばれるのは
全体の5%くらいしかいないそうです。
これはどう考えてもガは納得できない結果で、
企業合併で時価総額が5%しかない方の名前を
新会社につけられたようなものですからねー。
 
 
まあでも正直言ってチョウの方がイメージいいし、
ガだって「一応分類上はチョウに属してましてね、ええ」
なんて言って自尊心を満たしてるかもしれない。
 
 
そんなチョウとガには
はっきりとした違いは特にない、というのも 
ガの悲壮感が増してしまうところで、
要するに
気持ちの良い方が「チョウ」で
気持ちの悪い方が 「ガ」 ということですよね?
 
てことはあの羽をパタパタする系の昆虫は
95%が気持ち悪いと人間から思われてきたわけで、
ガと名付けられた彼らの悲壮感はさらに増して
ヒエラルキーの頂点に立ったチョウ達への
羨望と嫉妬が混じり合った感情に憤懣しつつも
こんな湿って暗いところに入り込んで
じっとしてるなんてなんと陰気な。
そりゃチョウの方がやっぱいいよ。
 
 
 
でも今回のガは、
私的には結構きれいな部類に入ると思います。
翅の模様もご婦人のマフラーなどに良さそうな感じですし、
羽の形も下側のフリフリがいいよね。
 
 
私は虫に対してそれほど気にしない方ですが、
昔からそうだったわけではなく、子供の頃は
虫に触ると皮膚から何か粉的なものや
汚い汁なんかが浸透してきそうな気がして、
極力触らなかったものですが、
今は刺したり噛んだりしないなら別にどうぞ
という感じです。
 
 
そうなった理由として虫への理解があると思います。
何か粉的なものとか汁的なものというのは
その虫のことをよく知らないから故に起こる
過剰に空想してしまった被害意識なのではないのかしら。
知らないものはやはり怖いですからね。
だから実態以上に物事を悪い方へ捉えてしまっていたのが、
だんだんと「やばい虫」と「やばくない虫」の分類ができて
気にしなくなったというのがまず一つ、
 
 
次は私自身が大変ずぼらになったからで、
潔癖な感覚というのが歳とともにどんどんなくなって
なんなら私の方が汚いんじゃないかな、虫より、
という心境に達すると
これまた虫を気にしなくなるようです。
 
 
なんせ庚申窯は木と水に囲まれてますから
細胞の数で比較しても虫の中に暮らしているようなもので、
虫が苦手なままで生活を送ると発狂しかねません。
庚申窯では昔懐かしのあの虫除けがいまだに活躍しております。
 
 
最近父がトマトを調理することを覚えて
やたらとドライにしてるのですが
プチトマトそのまま食べる方が好きなんだけども。。
 
 
理解とずぼらさのおかげで虫は大丈夫になりましたが
とは言ってもヌメヌメする奴は苦手ですね。
だって実際に汁的な奴ついちゃうし。
あと虫を食べるとかそっち系も全然嫌ですね。
キャラ付けにしか思えないので。

 

〜〜〜〜〜

 

 

5月6日 晴れ

本日のBGM 田端義夫
 
 
ツバメが4日前くらいから新しい巣を作ってて
ほとんど完成したようなので
段ボールの受けを取り付けました。
あいつら下界のことはどうでもいいと思ってて
排泄物を飛ばしまくるやべえ奴らなのです。
 
 
このスペースは扉が2箇所ある半分外みたいなところで、
昼は人の気配があって、夜は扉を閉めるので
ツバメの巣の立地条件としてはかなりの好物件なのですが、
それでも100%安全とは言えず、何回かに一度は
カラスやイタチなどのプレデター達にやられてしまいます。
 
 
プレデターの図
 
 
このスペースには合計3つの巣があるのですが、
はじめは別の巣にツバメのカップルが入ってて
卵も孵っていたのですが、
残念なことにいずれかのプレデターに
雛がやられてしまったようで、
そのつがいが出て行ったのと入れ替わりで
新しいカップルが巣を作り始めたということなのです。
同じスペースには1組限りとか決めがあるんでしょうか。
 
遠いツバメの図 これ以上近づくとすぐ逃げます
 
 
このごろカラスが近くをバタバタしていたので
先だっての雛失踪事件は
おそらくカラスの仕業であると推定した母は
 
カラス除けのためにこの黄色い輪っかを
ぶら下げてくれ、カラスは頭がいいから
これは何か罠があると思って近寄らないから
と言われ、
 
頭がいいのを相手にしてる割にはバカみたいな
罠だよね と思いつつ、まあそれで気が済むならと
脚立に登って、
 
既に老朽化した天井は釘を打つたびに
塗料が剥がれ落ちてくるので、
そんなもん目に入ったらかなわんと
下を向きながら上に向かって釘を打っていたのですが
これは大変な難作業でございました。
見ないで釘を打つと大体指を叩いてしまうようですね。
 
 
取り付け終わった後で
黄色ってカラスには見えないんじゃないの と
自分でヒモを用意したくせにそんなことを
言い出しやがった母ですが、
 
人間の色彩は3原色によるものだけど
鳥はそれに加えて紫外線を含めた4原色でものを
見てるから、人間の見えてる世界より
すごくカラフルに見えてるし、視力もいいから
こんなもん余裕で見えるわい!
 
と説明したところで、
そんだけ目がいいなら
やっぱりこんなのには引っかからないわよね
と思いましたが、これ以上何もしたくなかったので
思うだけにしておきました。
自然淘汰に任せよう。
 
 
最近のカラスによる他の被害に
釉薬を作るときに使う磁器のボールがあるのですが
外に置いていたそのボールがカラスによって
大量に盗まれていました。
 
 
これを一体どういうつもりで盗っていってたのか、
もし卵だと思って持っていってたとしたら
1,2個で違うって気付くだろうし、
 
もしや例の光るものを集めるという習性に関係があるのでは?
と思って調べてみたところ
光るものを集めるのは
光るものは硬いから、
そんで硬いもので嘴を研いだりしてるから
ということが書かれておりましたが ほんまかいな。
それなら1,2個でうまいことやれよ。
 
あんなにいっぱい取るのは
やっぱり遊びで集めちゃうんじゃないかしら。
知能が高いってそういうことのような気がしますね。
ボール返せ。

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

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