あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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陶芸の材料屋さんと高え赤の話

2021.03.03

本日のBGM rei harakami - come here go there

 

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今日は庚申窯がある福智町の、となりの直方市というところの なかなか奥まったところにある陶芸の材料屋さんに 釉薬の原料を買いに行きました。

庚申窯では原料も道具も割と自分たちで作るほうですが、釉薬の材料、特に鉱物系のやつは自分たちで作れるものじゃありませんので、そう言ったものは材料屋さんから購入しております。

 

こんな感じで原料が置いてあるのです↓ 長石とか骨灰とか珪石とかタルクとかそんなんですね。その他にも陶芸で使うような道具もいろいろあります。ホームセンターと並んで 私が好きなお店ですね。原料が好きなんですな。

 

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今回は鉄赤という釉薬を作るための材料がなくなったのでそれを調達しに。鉄赤はこんなやつです↓ この茶碗は ここで売られてる 調合済みの鉄赤釉のサンプルですけど普通にいい色ですよね。釉薬のサンプルがいっぱいあるから大変楽しいコーナーなのです。

 

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鉄赤を作るのに足りなかった原料は長石とカオリンでして、だいたい買うときは20キロとか30キロ単位で買うんですけど、私の場合 出不精で、なるべく行きたくないので しばらく保つよう多めに買います。でも思ったよりカオリン高かったから3つしか買えませんでしたけども。カオリンは白い器を作るのにいっぱい使う予定なのです。

 

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まあ行きたくないなら電話すれば届けてくれるんですけど、直接行きたいのはその他の道具を自分で選びたいからで、この「カキベラ」という成形用の道具とかもついでに買いました。これ↓も意外と高いから 今回はよく使うやつ2種類を5本ずつで。

 

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ちなみに袋に入ってるのはよく流通してるやつなんですけど、むきだしの方のシリーズは手作りのやつで、ステンレスじゃなくて鋼だからすぐ錆びるんですけど、こっちのが形とか切れ味とかがいいから 手作りの方をよく使いますね。やっぱり手作りの方が高いですけどね。

 

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他によく使うのはこの2つ↓で、いろいろ使ってみて大体この4〜5種類がいい感じなので もう自分で選びに行かなくても良くなってる気はしますね。

 

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この道具は 使ってくうちに擦り減ってって↓最後には切れるから これらは消耗品なのです。だから同じやつをなるべくストックで持っておきたいんですよね。

 

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使用例↓

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あと焼き物用絵の具の 白と黄色と赤が少なくなってきてたのでこちらも買いました。白は在庫がなかったので注文して、黄色も頼もうかと思ったんですけど、後ろのボトルのが手前のやつの3分の1の値段だったからそちらで間に合わせて、

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ほんで赤は、この鮮赤が一番発色がいいからこれを買うしかないんですけど これも高えんですよね。さっきから高えしか言ってませんけど、長石30キロよりこれ一本の方が高いのです。長石なんて必需品なのに。まあそれが需要と供給のバランスなんでしょうけど。

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でも赤もいろいろ試してみて、差し色としての使い道が一番生きるということみたいですので、つまりそんなに量を使わないからこれからは長持ちしてくれるでしょう。子供の絵付け体験とかではなるべく使わせない色ですね。結局混ぜて灰色を作りやがるし。

 

高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

 

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