あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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猫と不完全さに対する可愛さの話

2020.10.21

 

本日のBGM Club Nisei Orchestra - Sayonara

 

 

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5日くらい前に もらわれていった猫の飼い主から写真をもらったんですけど、たった5日くらいでも なかなか大きくなってまして、三日会わざれば刮目して見よって感じの成長スピードで、無事に育つのはいいことですが そんなに早く大きくならんでもいいのに。

 

 

やっぱり小さい頃ってどんな生き物でも可愛いですよね。可愛いんです。この間ゲジゲジの子供が 寝てる部屋に積んである段ボールの隙間に潜り込んで行ってましたが 可愛かったです。

 

 

ムカデはそんなことねーだろうと思ってたのですが こないだ子供ムカデを見たら ムカデもちっちゃいやつはちゃんと可愛いかったです。虫にも当てはまるみたいです。

 

 

ということで生き物の小さい頃というのは概ねかわいいものですが、なぜ小さい生き物をかわいいと思うのかしら、って考えてみましたら、「神は完全だから人間を作った」 っていう説を思い出しまして、

 

人類創造の理由は色々な説があるらしいのですが、神様パーフェクト説では 神様は完全無欠が故に失敗もしないし驚きもしないし悲しみもないし喜びもない、完全無欠が故にめっちゃつまんない、凪な感じ。

 

 

ってことで神様は不完全な人間を作って、その不完全に生きてる様を見て楽しんでる というもので、これは人間がペットを飼うのに大変似ているんじゃないかと思いまして、

 

その前に人間にとって「不完全が故に感情が揺れ動くのを見てて楽しい」と一番感じるのは人間の子供に対してだと思うんですけど、子供はいずれ成長して、やがて自分たちと同じようになってしまうから 子供の時期を愛おしく思うわけで、

 

とするとペットは永遠に人間にはならないまま、感情のむきだしを提供してくれるわけで、そのペットがさらに子供時代だと、より落ち着いてなくてより感情むきだしで、つまりもうこの上なく可愛いと思ってしまうのだと思います。

 

 

ということは「かわいい」という概念も そろそろ欧米社会にも浸透してきたことですから、人類創造の理由も、「神様は人間をかわいいと思ってる、特に子供」説と言い換えてもいいわけですよね。

 

まあ人間が感情的に納得しやすいものが説になる説もあるので 結局人間ありきということかもしれませんが、気が合わないような人間でもこんな↓見た目だったら許せるようになるのかしら。猫だったら性格悪くても愛されそうですよね。逆に猫らしいっつって。人間もそれくらい寛容に見てくれないかしら。

 

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

 

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