あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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ホテイアオイと水に浮かべる陶器の話

2020.11.20

本日のBGM Itzhak Perlman - Sicilienne

 

庚申窯の前にある橋を渡って、そこから道沿いに登って行ったところに小さな溜池がありまして、朝走ってる時に気づいたんですけど その池にホテイアオイが尋常じゃなく繁殖しておりまして、それがこんな感じなんですけど↓ちょうど今の時期花が咲くようで なかなか良い感じなのです。

 

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一昨年くらいまでメダカを買ってる鉢にこのホテイアオイを入れていたのですが、毎年冬になると寒さで枯れるので、しょうがないから春になるとホームセンターで売ってるやつを買ってきて繁殖させたりしてたんですけど、まさかこんな身近に天然のやつがあったとは。

 

今では別のタイプの水草を知り合いの陶芸家の方からもらって、それは寒さにめちゃ強いし(凍っても大丈夫。というか水が凍ってもメダカが生きてるのがすごい)

 

ホテイアオイみたいな腐り方をしないので水が汚れにくい上 繁殖力もすごくて その水草は もらって以来ずっと勝手に増えるから メダカの水草問題は解決しているんですけど、網さえあれば掬えるので必要な人は取りに来たらいいんじゃないかしら。

 

いや、あるいは自分で掬って、ホームセンターの半額くらいの価格で売るとか、、?

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ここで自生してるってことは多分冬も越せるんでしょうね。水の体積が大きいですから凍りにくいだろうし、これだけ繁殖してたらおしくらまんじゅう効果であったかそうですものね。

 

でもこれだけの水草が代謝していったら 池の底の方ドロドロになってるでしょうな。

 

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ホテイアオイは結構好きでして、あの水に浮かんでるってのが良くて、浮遊感って永遠性と通じるものがありますし、それはなんというか重力と摩擦から遠ざかることでもあって、人間も重力と摩擦で老けていきますものね。なるべくその2つとは関わらずに生きていたいものです。

 

あがの焼の器の特徴に薄作りってのがあるんですけど、薄作りでそれなりの形を作れば水に浮かぶので、水に浮かべる用の花器とかお酒飲むやつとかをそのうち作りたいと思っておりまして、

 

今は実験を放置してるんですけど 光が透ける陶器も一応できることがわかったので、水に浮かべるキャンドルの容器とかも作りたいですね。でもそんなんガラスでいくらでもあるのか。風呂での飲酒の推奨もダメでしょうけど。

 

あるいは水に浮かべるという名目で作れる形というのは、テーブルで使う形とは全く違う形に作ることができるので、その極端さを楽しみたいという気持ちもありますね。

 

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池には鯉がいたんですけど水草が多すぎてめちゃくちゃ泳ぎ辛そうでした。

 

高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

 

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