お茶の時間展のふりかえり
2016.06.14
6/7〜6/12まで福岡市天神アクロス福岡で行われた
あがの焼 巴会主催の「お茶の時間展」
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
会期前に今度こういう展示をしますとハガキを出したところ、上野焼があります福智町の広報課のお姉さまに「展示会の写真を撮ってこい、こんかったらぶちくらす」と言われたので写真をぱちぱち撮りまして、展示会はこんな感じでしたよーという報告も兼ねてこちらに掲載したいと思います。6月半ば気温も上がってきて気分は南国 5月病、できれば毎日だらだら過ごしたいコウヅルユウタです。
まずは4人それぞれのうつわからご紹介
年齢順です。
私の作、紫陽花の灰を釉薬に用いた花のうつわです。照明がいいのか会場ではきらきらいい色してました。
こちらも私のお抹茶碗。茶碗作るの好きです。まだまだ拙いですがとにかく作るのは好きです。美味しんぼとギャラリーフェイクでたしなんだ程度で あんまり茶道は詳しくないのですが。
名前は勝手につけております。カップの定義は”取っ手が付いている器”ということらしいので湯呑み。厚みが十分にとってあるので熱い飲み物もそのまま持てます。上野焼老舗 青柳不老園、どれも色が渋い。
確かイチョウの灰を使った釉薬をかけて、それを薪で焼いて出るという 灰釉ならではの味のあるいい色です。できれば花のうつわのレパートリーにパクりたいところですね。作り方教えてくれないかしらん。イチョウは花なのか? うつわの中には上絵付けでメダカや金魚が描かれています。
辰砂(しんしゃ)というのは本来 硫化水銀の 鮮やかな赤色(朱色)をした鉱物で、古くから顔料として用いられてきたそうです。というか漢方薬の原料としても使われてたそうです。大丈夫かいな。ともかく陶芸における「辰砂」の色も同じく赤なのですが、こちらは銅を還元焼成して出る色です。上野焼の緑青も銅なので、その銅の焼き方で色を変えている器ですね。薄作りでとても軽いのも天郷窯の特徴です。
その西村さんのろくろ実演の様子。
アクロス福岡のFBページから動画も見られます。
音声がカットされているのは全く関係ないことをしゃべっていたからだそうな。
こちらは青柳さんのカップに取っ手をつける様子。
他の窯ではそうやるのか と興味深かったです。
私はたまに子どもがやりたいと言った時にやる程度で、博多人形師 松尾ヨシマサさんの娘 a.k.a ティータと一緒にしたりしてました。この通称については親御さんが言っていたので公称でもあります。壺などを作りたがっていました。いつかやりたい壺展。
松尾吉将さんについてはこちらから。
https://www.instagram.com/hakatadoll_matsuo/
めぐみさんの写真だけなかったのでこちらで代用
お隣では広告の展示が行われており なかなか面白うござりました。
これいいじゃん! と思ったら大体 電通でしたが。。
九州と山口の去年1年間に作られた広告の展示だったみたいです。山口は九州枠なのね。
甕板(かめいた)を用いた展示。甕板は大きな焼き物を作る時に使用する板です。
これをろくろに据え付けて、この板一枚につき一つのツボやカメなんかを作ります。陶器の そういったものが必要でなくなった現代ではあまり使わなくなった道具でもあります。
こちらの壁の棚に使用しているものは、粘土で成形した器を乾燥させる時に使う板です。色々陶芸道具を持ってきてました。
個人的にお気に入りのセット。いずれも私のものです。水差しもなかなか楽しいのでこれから色々作っていきたいと思っています。
花瓶としても。
こちらも私のツボと庚申窯の紫陽花。最終日に あじさいは欲しいという方に差し上げました。
また来年ともえ会で展示をできればと思っていますのでその時はよろしくお願いいたします。
ちなみに上野焼陶芸会館にて、「青年部巴会展」として お茶の時間展が継続して開催されているような感じです。
もしお近くにお立ち寄りの際はこちらにもぜひ。
2016年 6/15 から 7/11 までらしいです。長い。暇なのかギャラリー陶。