あがの焼窯元 庚申窯(こうしんがま)

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ROKUROにペイントしよう!

2014.05.02

気分は年中ゴールデンウィーク男、どうも庚申窯3代目(仮)コウヅルユウタです。

 

さて上野焼があります福智町のような田舎ではよくささやかれる「車は1人に1台」説があります。

公共交通機関が利便的にチャレンジされている田舎では人々の高速移動手段は否応なく車になるということですね。

と、同時に車はやはりイケててかっこいいので車を所有することがステータスでもあるのです。

 

 

普通家庭において車がステータスであるならば われわれ窯元メンとしてはやはり“ROKURO”を所有することがステータスになることでしょう。なぜならROKUROはイケててかっこいいから。

漢字だと轆轤。やはりある意味車ですね。

 

しかし今までは庚申窯の工房には3つろくろがあったものの、2つは通常サイズなのですが 1つは大きいものを作る用のでかいやつであり、わたしが普段それを使用しているのですが父が出展用や注文の大物を作るときなど わたしはそこを明け渡さなくてはならないという状況でした。ろくろの所有権はしばしば流動的であったのです。

 

 

しかしやはり陶芸家としては自分のROKUROでもって愛着を抱きながら作った作品の方がなんだか良さげなものを作れそうな感じがしますよね!

で なんとろくろをもらったのでこれをわたしのものとすることに。ろくろがもらえる時代なんですね。

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知り合いが知り合いからもらったろくろ なんでも工場で使われてたものだったとか

 

どうもほとんど使用しないまま倉庫でほったらかしにしていたものらしく、塗装がぼろぼろに剥げてサビサビなので記念すべきマイろくろはかっこよくあるべきと塗装し直すことに。

 

 

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まずワイヤーブラシで剥げかかっている塗装や浮いた錆、シールを落とします。このグラインダーなんかも1家に1台あった方がいいみたいなとこありますよね!

あらかた落としたらホコリを拭きとりましょう。本当は紙ヤスリできれいにするとペンキのノリが違いますがどうせろくろなので(!)やりません。

 

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塗装しない部分は新聞やマスキングテープで覆います。汚れて困る場合は床にも。

 

 

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鉄部用のペンキを塗っていきます。ちなみに雨の中やりましたが どう考えても晴れた日にした方が仕上がりはきれいになります。が、まあどうせろくろなので(!)しぶきや気泡なんて気にしません。

 

 

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さて1日おいて乾いた上からもう一度塗り、乾くのを待ちます。

 

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昔作ったステンシルが残っていたのでせっかくだから絵も入れることに。

 

 

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ステンシルにくっついてたスプレーのあとが糊でシートを貼りつけた際にろくろにうつってしまうという(黄色や黒の部分)。ステンシルの再利用には気をつけましょう。まあでもアクセントでいいやも。

 

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ちなみにろくろはスイッチを手前に倒すと右回り、奥に倒すと左回りになります。

庚申窯では右回りで作りますが上野焼のほかの窯元の一部、小石原焼の一部なんかは左回りで作ります。

全国的に見れば右回りで成形するところが多いのですが、この違いは朝鮮式の蹴ろくろ(足でまわすやつ)が左回りであり、朝鮮から陶工が招かれた産地の一部で左回りだったりします。(朝鮮から伝わってきた産地でも右回転で成形するところもあります)

 

これはおそらく高台を削る際右手に削り棒を持つと左回転でしか高台を削れず、蹴ろくろは難しく 回転させるのに熟練の技が必要なため回す方向を左回りに統一したためと推測しています。

今は電動が主流なのでこの辺の融通は大いにききます。

 

 

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せっかくなので新しいステンシルも作ることに。クリアファイルを切り取って作ります。

アカデミックな芸術教育を受けていないわたしは下絵とかデッサンを描くことができないのでてきとうにあたりをつけてカッターで切り出します。最近知り合った彫刻家の人にあなたは歪な成長をしていると褒め(?)られました。

 

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さて 絵も入ってなかなかいい感じに完成!

上のステンシルの絵は反対側に入っています。塗り直すだけでもかなり違いますね。つまり気分があがります☞いいのが作れる✌

 

 

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完成したROKUROをブースの中に入れます。いままでのネズミ色のろくろとは違いますな~。

 

 

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下から見た様子。実はあえて絵を見えにくい位置に入れております。なぜならこんな顔が常に見えてたらいやになりそうだったので。

 

 

では早速作ってみることに。

問題なく回ってくれます。父や祖父からは今まで大型だったからこっちの方が使いやすいだろうと言われますがわたしの場合スタートから大型だったので特になんでもよかったり。

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ためしにビアカップを作ってみました。だいたいこの程度の高さのものを作る場合は棒やらへらやらを使うのですが例によってアカデミック不足でうまく使えないので手だけで作ります。歪さは至る所にあるようです。

 

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